【朗報!絶対音が出る!?】篳篥のロゼツ(リード)をストローで自作!

【朗報!絶対音が出る!?】篳篥のロゼツ(リード)をストローで自作!

雅楽器の中でも音を出すのが難しい篳篥(ひちりき)。
もし、簡単に音が出せるのであれば、チャレンジしてみたくなりませんか?

 

そんな方法が・・・・あるんです!

 

篠笛でも、ほぼ音が出るようになる方法で使われたストローを使ってリードを作れば、通常のリードと比べると簡単に音を出せるようになります!

 

篠笛の音が出ない人に朗報!?手軽に作れる篠笛唄口アダプター

 

篳篥にチャレンジしたいけど音が出るか不安な方や、篳篥を購入したけど、音が出なくてあきらめた方は、是非一度試していただきたいです。

実際、まったく音が出せなかった僕がすぐに音を出すことができました。

 

ストローロゼツ(ストローリード)の作り方

作り方の解説の前に、完成に至るまでの経緯も書きますので、作り方だけ知りたい方は上の目次の「ストローロゼツ完成品」をクリック(タップ)してください。

 

ストローロゼツ試作品「第一号」

ストローロゼツ第一号で用意した物は以下の通りです。

・タピオカ用ストロー(直径1cm)
・スポンジテープ(厚さ5mm)
・マスキングテープ

家でタピオカストローを見ていたら、これロゼツと同じような太さだなぁ、と思ったのと、ロゼツは薄い方が音が出やすいというのを思い出し、ストローでロゼツを作ってみよう!と実行しました。

 

材料はすべて100均で購入をしましたが、スポンジテープに関しては厚さ5mmは太すぎて巻けないので、ホームセンターやAmazon等で厚さ2~3mmのものを購入したほうが簡単に作れます。今回は厚さ5mmのものを半分位の薄さになるようにハサミで切りました。カッターではなかなか切れませんので、ハサミでコツコツ切っていきました。手を切らないように注意しましょう。

→Amazon「厚さ2mmのスポンジテープ」

 

作り方は、ストローをロゼツくらいの長さ(約5.8cm)に切り、篳篥に差し込む部分にスポンジテープを巻き、その上にマスキングテープを篳篥に差し込めるくらいの太さになるようにグルグル巻きにします(1周か2周程度)。

最後にくわえる方を本物のロゼツと同じように角がなくなるように切り、くわえる部分を半分に潰して完成です。

 

このストローロゼツ第一号は簡単に音はだせますが、音が悪かったです。草笛を吹いているような安定しない音色、というような感じです。

 

ストローロゼツ試作品「第二号」

ストローロゼツ第二号で用意した物は以下の通りです。

・タピオカ用ストロー(直径1cm)
・下敷きのようなプラスチックの板
・スポンジテープ(厚さ5mm)※厚さ2~3mmになるように切ります
・マスキングテープ

第二号の材料も100均で購入できます。また、スポンジテープは第一号と同じように厚みが半分になるように切ります。

第一号を作ってみて、ストローが柔らかいから音が悪いのかな、と思い、サックスのリードのような感じにすればいいのかな、と思い、下敷きを使用し、シングルリードっぽくしてみました。

 

作り方は、ストローをロゼツ位の長さ(約5.8cm)に切り、下敷きもストローと同じ長さと太さに切り、ストローを縦に半分切ったものをマスキングテープで下敷きとくっつけます。最後に厚みを半分にしたスポンジテープをマスキングでぐるぐる巻きにしたら完成です。

第二号は単純に音がでなかったです。。。大失敗でした。

 

ストローロゼツ完成品

あきらめずにチャレンジしたのがこの完成品、用意した材料は以下の通りで、スポンジテープは同じように2~3mmの厚さになるように半分に切ります。

 

・タピオカ用ストロー(直径1cm)
・ボールペンのゴムグリップの部分
・スポンジテープ(厚さ5mm)※厚さ2~3mmになるように切ります
・マスキングテープ

 

完成品では篳篥に差し込むほうをボールペンのゴムグリップにしてみました。ロゼツのくわえる部分よりも、篳篥に差し込む筒の部分が硬い方が綺麗な音になるのでは、と思い作ってみました。

作り方は以下の通りです。

1、スポンジテープを長さ約4cmに切ります

 

2、スポンジテープの厚みが半分くらいになるように切ります(厚み2~3mm)

※綺麗に半分の厚さにならなくても大丈夫です。ストローに巻けるようになればOKです

 

3、ボールペンからゴムグリップを外し、スポンジテープを巻きます。

 

4、スポンジテープの上からマスキングテープをぐるぐる巻きにします(1周か2周程度)。

 

▼マスキングテープを巻いたら、一度本体に差し込めるか確認します

 

5、タピオカストローを長さ3.3cmになるように切ります

 

6、くわえる部分を平らになるように潰し、両脇を斜めに切ります

※くわえる部分はしっかりと平らになるように潰したほうが音が出やすくなります

 

7、くわえる部分を潰して、さらに半分に折ります

 

くわえる部分の穴を真上から見たら下の画像のような形になるように折ります。

 

8、ストローをゴムグリップに取り付けて完成です

 

▼ゴムグリップは色々な太さがありますが、なるべく太い方が音が安定してる気がします

 

このストローロゼツは第一号と比べると明らかに音が良く、本物のロゼツに近い音が出ている気がします。

 

▼実際に音を出してみるとこんな感じです。なんとなく音が低めな感じはしますが・・・

※篳篥本体に差し、指穴はなにも押さえていません。

 

また、ストローロゼツは、くわえる部分の取り換えが簡単なところもいいです。
ヘタってきたら交換が簡単にできます。

 

ストローロゼツの吹き方

上記写真で指で押さえている部分を唇で押さえながら吹くと簡単に音が出ます。

本来のロゼツと同じように加え方や角度で音が変わってくるので、色々試してみてください。

 

音は簡単に出るのですが、僕自身、篳篥で音階を吹くことができないので、このストローロゼツで本当に音階が吹けるのかは、まだ疑問が残るところです。そもそも音程を合わせるのが難しい楽器なので。。。

 

最後に(お願い)

音は出るようにはなりますが、正直僕自身が、篳篥の演奏ができる訳ではないので、このストローロゼツで演奏ができるのかはわかりません。。。

どなたか吹ける方が演奏してみて試していただければうれしいです!

 

 

 

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